DIR EN GREYは、新譜「SUSTAIN THE UNTRUTH」からもっと良くなるから、解説してみる
↓この記事の予想が的中(?)した後に書いた記事もどうぞ
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左が、今まで(おそらく休止前後)の認識、右がここ最近の認識。
京さんが気付いてしまったんだもの。「DIR EN GREYを通さないでも、外の世界へ表現してもいいんだ」ということに。
▼目次
・「音楽と人(2014年2月号)」概要
・DIR EN GREYは、顔を合わせないで曲作りを行ってきた
・大黒柱
・我関せずの二人
・まとめ
「音楽と人(2014年2月号)」概要
音楽と人(2014年2月号)買いました。表紙はもちろんDIR EN GREY。そして巻頭インタビュー。
このインタビューを元に、DIR EN GREYのこれからがさらに良くなると確信できました。
メンバー5人全員のインタビューに加え、薫さんとAA=の上田剛士氏の対談。
京さんのインタビューが5ページ(10カラム?というのかな)に対して、京さん以外のメンバーは2ページ(7カラム)。インタビューの主な内容は、SUSTAIN THE UNTRUTHの制作過程とメンバー個々のソロ活動が活発してきたことについて。
DIR EN GREYは、顔を合わせないで曲作りを行ってきた*1
このインタビューでの重要なポイントは、Toshiyaさんのこの言葉。
P22
Toshiya「でもいつの間にか俺たちが向き合っていたのは、メンバーではなくPCの画面だったっていう。」
曲作りの段階でメンバーが個々のMacに向かって、あぁだこうだと各々のパートのフレーズを詰め込んでいたというのは、これまでのインタビューを読んで知っていました。
でも、顔を突き合わせて、お互いの表情を読み取りながら、言葉を掛け合いながら、曲を作り上げるというのが大事なんでしょう。
これを過去の栄光に囚われてか、疎かにしてしまっていた。今までの方法で曲を作れば、国内のライブや、まして国外ではファンがキャーキャー、ギャーギャー言ってくれるんですもの。
いつも通りのやり方で続けようとしますよね、人間ですもん。
ここでDieさんの言葉に、ドキッとさせられます。
P19
Die「…そろそろ言葉で伝えないと、ちょっと無理が出てきてると思ったから。~自分の中でもいっぱいいっぱいやったんですよ。このバンドのやり方が。このままの感じでまた次のアルバム作るのは、俺的には絶対に無理やったんで。だから、何かを変えていかなあかんっていう。」
ToshiyaさんもDieさんも「DIR EN GREYの曲作り」に違和感を感じていたということですね。Dieさんに至っては「次のアルバム作るのは絶対無理」とまで言い切ってしまってます。。。それほど煮詰まってしまっていた、と。
大黒柱
一方、薫さんはどっしり大黒柱。
P15
薫「だからって俺の場合、ソロをやろうってことにはならないんですけど。…俺がやったらバンドが止まりますよ(笑)まぁ冗談ですけど、やっぱり俺らにはこれ以外ないんで。DIR EN GREYというバンドが大事で。そういう話を実はメンバーでしたんですよ。別にソロやろうと何をしようと、このバンドがあるから出来るんちゃう?みたいな。もし、今からこのバンドを超えられるような熱量のあるものを作っても、同じようには出来ないだろうし。」
まさに「DIR EN GREYを超える熱量を持つもの」は到底出来ないでしょうねぇ笑。的を得すぎていて気持ちがいいです。さすがリーダー。
「超えるものは出来ないだろう」という意味では、先のToshiyaさんとDieさんの「DIR EN GREYをいかに継続するか」という考えが大事になってきますよね。
我関せずの二人
ここでShinyaさん
P25
Shinya「もともと未来のことは考えない性格だから。今までもそうやって生きてきて、どうにかなってきたんですよ。それが難しくなってきたら考えるのかもしれないけど。」
Toshiyaさん、Dieさんに叱られるぞ、と笑。それが彼のいいところなんでしょうけどね。憎めないキャラしてるもんなぁ。その分、今を精一杯頑張ってるんだと思います。
そして、今を精一杯頑張りすぎる男、京さん。
P13
京「別にどう思ってもらってもいいんですけど。僕は自由にやるんで。もちろんDIR EN GREYも大事なのは変わりないので、今まで通りやるだけで。」
DIR EN GREYの精神的なコアの部分は、京さんだと思ってるんですが、その彼が自由を意識して、行動に移し始めたんですよね。このことをきっかけにメンバーの精神的なバランスが変化しているのではないのかな。
もう一つ共通点としては、この二人、2012年12月19日にWOWOWプライムの生番組に二人だけで出演していました。「京がTVに生出演」と聞いたときは結構な衝撃でした。
その時の僕の感想を見てみましょう。
今日は帰ったら完全受注生産版の輪郭が届いてる。19時からはWOWOWプライム(無料で観れるらしい)に京とShinyaが出演て…!!ほとんどそういう場に出ないから見るしかないっ!京はShinyaと一緒じゃないと出ないとでも言ったんだろか… #DIRENGREY
— enjoy_goodjob (@enjoy_goodjob) 2012, 12月 19
土屋アンナと京、Shinyaのトークはかみ合ってる感じがほとんど皆無だったけど、音楽やるものとして語り合ってほしかったな。 #DIRENGREY
— enjoy_goodjob (@enjoy_goodjob) 2012, 12月 19
10年ぐらいディル見てきたけど今日ほどの衝撃はなかったな。京が「生トーク番組」「作品の宣伝」をするなんて…たとえるなら「クララが立って、100mダッシュ3セットした」ぐらいの衝撃。 #DIRENGREY
— enjoy_goodjob (@enjoy_goodjob) 2012, 12月 19
これまでの話を踏まえると合点がいきますよね。この頃から自由を欲していたってことでしょう。輪郭のパッケージデザインは京さんがしていましたし。
Shinyaさん以外の三人のうち誰かとの出演だと、自由を感じにくくて、ばつのわるさがあったんだと思います。勝手な想像ですけど。
まとめ
東北の震災、活動休止・再開と様々なことを受けて、DIR EN GREYは今までとは違う視点に立ったんだと思います。現在のDIR EN GREYの状態は、メンバー個々人が思いつくまま、新しい視点を模索している段階だと考えています。すると、どうしてもバンド内には不協和音が発生すると思うんですよ、上記のToshiyaさん、Dieさんが感じているように「今までと違うじゃないか」って。でもそれをきっかけにバンドがいい意味で「目が覚めた」。無意識下にあった不自由から。
もちろん散り散りバラバラになることはないでしょう。京さんは「DIR EN GREYは大事」と言っていますし。今後はDIR EN GREYを活動の拠り所に、メンバーが自分なりの表現を行っていくでしょう。そしてDIR EN GREYに良い影響を与えていく。
以上の話を踏まえると、これからDIR EN GREYの活動は、相当面白くなると確信しています。これまでも十分に楽しませてもらいましたが!!
DIR EN GREYを初めて知った方も、古参の虜の方々も、この記事がより一層DIR EN GREYを理解すること、感じることに役立つことができれば、この上ない幸せです。
▼補足
ふと思いついたので、メンバーのタイプ分けをしてみた。
Toshiyaさん × Dieさん
「理性的な長男タイプ」
改善点を指摘して実際に話し合いを持とう、と言い出したのはどちらかだ、と勝手に思ってます笑
京さん × Shinyaさん
「我が道を突っ走る末っ子タイプ」
Theマイペース。
薫さん
「どっしり構えた大黒柱タイプ」
DIR EN GREYの管理だけで大変なので、他の事は構ってられん!ってところでしょうか。
薫さんはどっしり大黒柱。(語呂がいいので気に入った)
※上記はすべて、あくまでenjoy_goodjob個人の見解であることをご了承下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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*1:同インタビューにてShinyaさん曰く「10年前までは皆で合わせて曲作りをしていた」とのことなので、結成以来ずっとではないようです。