消費税増税なのに値下げ?会社と消費税の関係を図解してみる #消費税増税
▼消費税について
基本的に、会社は消費税を払いません。
会社間でやりとりした消費税を計算して、貰うほうが多かったか、払うほうが多かったかで国に税金を収める、もしくは国から差額分を受け取るか、になります。
図にすると、下のようになります。
必ず会社を出入りした消費税は、±0になります。
払いすぎた消費税は国から貰えて、逆に貰いすぎた消費税は国に納税します。
上の図でいうと、B社が支払った消費税のほうが受け取った消費税より多いので差額を国からもらえます。=還付(かんぷ)
逆にC社は支払った消費税より受け取った消費税が多いので、国に納税しなければなりません。
上記のようなお金の流れで、日本全体では消費税の納税が年間10兆円になります。
図では還付のほうが多いように見えますが、実際は納税のほうが多いです。
(参考)消費税引き上げの理由 : 財務省
▼各社の消費税増税への対応
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各社の対応として主なパターンは2つですね。
①5%の時と同じ税込み価格を維持する
②税抜き価格を値引きする
「③税抜き価格は変わらないが、量を増やす」という日清ラ王のパターンもありますが、限定的でしょう。
面白い取り組みだと思います。
お気づきだと思いますが、上の図と照らし合わせると、この発表を行っている会社のすべてが「D社」の位置にいる会社です。
そうです、最終消費者であるEさんへモノを売る会社ですね。
増税を意識しないでも買ってもらおうという企業努力がうかがえます。
一方でA~C社は、消費税の対応に追われます。いくら消費税が±0になるとはいえ、5%を8%の表記に変える等の、事務作業が大量に発生します。
▼2014年4月1日以降も税込み100円で据え置いた場合
参考に100円(5%消費税込み)の商品を8%でも100円とした場合の図も提示しておきます。
消費税分は必ず計算して、還付か納税かになるので、実質の売り上げが3円落ちることになります。各社はもちろんそれを見越していますが、増税による消費者のサイフの紐が固くなることを必死に回避しようとしています。
▼まとめ
だいぶとおおざっぱな説明でしたが、伝わりましたでしょうか。
以前の記事「消費税増税前に賢く買い物するための早見表を作ってみた #消費税増税 - enjoyをgoodjobする」
に書いたように、増税前の駆け込みといっても3%得するだけです。
それでも「損してるんじゃないか?」なんて気になってしまうのが、人間の性ですけども笑
景気を落ち込ませないためにも、4月以降もこれまでと変わらない購買力で物を買いましょう!と言いたいのです。ここからさらに景気が悪くなると、より一層立ち直りが遅くなりますからね。世間がまた暗くなるなんてまっぴらですよ。
さらに消費税について詳しく知りたい方は、下記のサイトをご参照ください。
小冊子「消費税率引上げ対策早わかりハンドブック」を無料配布します - 日本商工会議所
→このハンドブックのpdfはわかりやすいです。僕の記事より全然わかりやすいです笑
消費税パーフェクトガイド.com −シミュレーションできる消費税専門サイト−
→会社側の消費税に関する解説サイト。経理・総務の人は参考になると思います。