せっかく音楽雑誌を3誌集めたのでレビューしてみる。もちろんDIR EN GREYを軸として。(GIGS、音楽と人、CD&DLデータ)
SUSTAIN THE UNTRUTHリリースに際して購入した音楽雑誌3誌を比較してみます。それぞれに個性があって並べてみると面白いもんです。
▼目次
GIGS 2014年2月号
音楽と人 2014年2月号
CD&DLデータ 2014年 第1号
まとめ
GIGS 2014年2月号
GIGSの特徴は、バンドマンご用達の音楽雑誌ということですね。バンドで使用している機材の詳細説明があったり、メンバーも機材の専門用語を織り交ぜてインタビューを受けています。
ギターはどういう特徴のものを使っている、ということやベース・ドラムセットも写真付きで説明があります。
今号のGIGSで特筆すべきは「クロストーク」でしょう!
「薫×Die ~対となるスタイルから構築されるツイン・ギター」
「Toshiya×Shinya ~バンドの心臓部を担うリズム隊に築かれた信頼関係」
「京 ~DIR EN GREYの世界観を体現するボーカリスト」
と銘打っています。
DIR EN GREYの記事で、お互いについて言及する形式は初めて見ました。これが面白い!
それぞれを図にすると
(ギター陣)薫⇔Die
(リズム隊)Toshiya⇔Shinya
京←薫・Die・Toshiya・Shinya
当然のことながら、京さんから各メンバーへの言及はございません。
特集として20ページあって、結構な満腹感になるGIGS2014年2月号でした。
音楽と人 2014年2月号
以前に「音楽と人」を元に記事を書きました。
SUSTAIN THE UNTRUTH以降のDIR EN GREYは、さらに良くなると予想した記事でした。
特集後半の薫さんと、上田剛士さん(元THE MAD CAPSULE MARKETS のベースで、現在AA=で活躍されている)との対談もオススメです。
二つのやりとりが印象的でした。
剛士「ソロやったら?」薫「『(ソロで)自由にやってます!』てなったときに『DIR EN GREYで好きなことできていないのか?』てなってしまう。」剛士「話聞いている限り、薫君はDIR EN GREYでやりたいことができているから100%やりきるべき。いつバンドが終わるかわからないから。MADもまさか止まるとは思っていなかった。」(DIR EN GREYがデビュー15年の節目であることについて)剛士「ある意味節目かもしれないですね。MADは15年だったんで。」「最初の時期、真ん中の時期、10年目ぐらいの時期、15年にも節目があった。それ以降はわからないけど」薫「そういえば5年前もやっぱり…」剛士「他のバンドみててもそうだから。上下の波が必ずある。下にいったときの波がわるいわけじゃない。バンドが変わる転機みたいなもの。」薫「わかります。」
それぞれバンドに必ずある上下の波と転機。波に耐え切れず、解散の憂き目に会うバンドもある中、DIR EN GREYはどうなるのでしょうか。
前述した記事のように、下降に向かう波を確実に乗り越えたと思います。メンバーは、新しいDIR EN GREYを見つけたと確信しています。
CD&DLデータ 2014年 第1号
メンバー全員でのインタビューがメインコンテンツ。次のアルバムについて言及もあります。
CD&DLデータで特筆すべきは「Questions&Answers」と「ザ・ローリングサンダーレビュー」でしょう。
「Questions&Answers」は文字通り、1問1答。こういう形式も珍しいですね。しかも京さんがこの質問のいくつかに答えている!!普段参加しなさそうなのに!
答えている質問を抜粋すると「もし実現するならば、会ってみたい人はいますか?」「朝起きて、最初にすることは?」
回答は紙面をみてくださいね。
「ザ・ローリングサンダーレビュー」はCD&DLデータのレビューコラムです。
「レビュアーのロリング君と企画・構成・作画・演出のジャスティス森本によるUS-UKポピュラー音楽のレビューサイト」とのこと。
DIR EN GREYへの期待を感じさせてくれる言及が目立ちます。
「孤高のバンドの次の一手が教えてくれることは『ヘヴィネスを突き詰めるとラウドミュージックではなくなる』ということだ」「(SUSTAIN THE UNTRUTHは)細部までこだわり抜いた音像。暴れたくなる衝動を抑え、美術館で壮大な絵画と対峙するように、一音一音に耳を澄ませたい。」
まとめ
見ていただいたように、3誌それぞれに特徴があります。自分に合った雑誌を見つけて手にとってみてはいかがでしょうか。DIR EN GREYの魅力がより深まることとおもいます。
この3誌からひとつだけ選ぶとしたら、僕は「GIGS 2014年2月号」を選びますね。クロストークは初めての試み(以前にあったかもしれませんが僕はみたことないです)ですので、非常に貴重だからです。
皆さんの参考となれば幸いです。